【ヒトヤスミ(天気)】

 「はぁ…」

夏のとある日、少女は窓越しに景色を眺めながら溜息を吐いた。
 今日はとっても天気がいいし、久し振りに恋人である姫条まどかの家に遊びに来ていると云うのに、少女の気分は何故か晴やかでは無かった。

 (何だろ?…スランプかなぁ…?)

 「…ん?どないしたんや、自分?」

キッチンから出て来た姫条は、元気が無い少女に気づいて顔を覗き込む様に彼女に話し掛けた。

「あ…まどか。…ちょっとね」
「何や、悩み事か?」

 元気の無い笑顔を向けた少女に、姫条は持っていたアイスコーヒーの入ったグラスを渡して問いかけると、「うん…」と小さな返事が返って来た。

 「何か最近、何をやっても上手くいかなくて……。スランプかな…?」
「…スランプ?何や、自分でも悩んだりするんやな!」
「ひっど〜い!!」
「あははははっ!!ウソや!ウソ!!」

 姫条の台詞に頬を膨らませる少女の反応をからかう様に大声で笑いながら、姫条は少女の隣に腰を掛けた。そんな彼の態度に少女は「…もう!!」と更に頬を膨らませて、手渡されたアイスコーヒーを口に運んだ。

 「なぁ…○○…悩み事有るんやったら、俺にぶつけてもえぇんやで?」
「…え?」

 さっきとは違う優しい声で語りかけられた姫条の言葉に、少女は顔を上げて彼を見た。
すると其処には、優しく少女を見つめる微笑みが有った。

 「溜めとったら、心も体も駄目になる。せやから、この俺の広〜い胸にど〜んと飛び込んで来い!!」
「まどか……」
「…それに俺、自分には何時も笑ってて欲しいねん。せやから…な?」
「……うんっ!!」

少女の瞳を一点に見つめて語る姫条の言葉に彼女は瞳を潤ませて、そして笑顔を取り戻した。

 「…よっしゃ!!天気もえぇ事やし、気晴らしにどっか行こか?」
「…行く!!」
「何や、ゲンキンなやっちゃな…」

姫条の問い掛けに、満面の笑みで即答するそんな少女を見て彼は苦笑したが…

(ま、えぇか…)

少女が笑っていてくれるなら、それでいいと思った。

 「まどか〜!早く〜!!」

「…あぁ、今行くから、先ガレージ行って待っとってや!!」

「は〜い!!」

 姫条は玄関で待っていた少女にそう告げて、簡単に自分の身支度を済ませた。

「ほな、行くか。あいつの笑顔を絶やさない為に…」


 姫条はバイクのキーを握ると、急いで彼女の待つガレージへと向かった。





fin


設定は、卒業後姫条宅デートです。
エセ関西弁で失礼致しております(´ヘ`;)
自分が凹んでて、にぃやんに元気にして貰いてぇ!!とか思って作ったと思います(病
GSでは姫条が一番好きです。
クリスマススチがメッチャ好きです(´∀`*)ウフフ
告白の台詞に、お前が本当の王子じゃ〜〜!!と悶えた経験求iアフォ


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